エトランドル~信濃川特別を前に
我が愛馬エトランドル(以下エトラ君)が23日の新潟競馬10Rの信濃川特別芝外2000に出走する。前走名手パートンの仕掛けタイミングで大外を差し切り勝ちしたエトラ君にとって昇級初戦となる。次走新潟と予定されていたので芝外2000の信濃川特別か中2週での阿賀野川特別芝内2200のどちらかだと考えられた。だが厩舎は直線の長さを考慮して前者を選択した。
新潟外2000はこの距離唯一のワンターンのコースである。バックストレッチの長さは約950mで最後の直線は658.7mなのでカーブは400mほどしかない。大回りコースである札幌のカーブが500mほど、東京の3~4コーナーも同じくらいの距離だ。500mカーブの半径が約159m、400mなら約127mなので東京や札幌の内側32mに内ラチを置いたコースであることになる。32mと言えば東京芝Aコースの最小幅員である。東京や札幌の内側に32mの幅のコースを作ったと思えばそのコーナーの急さがご理解いただけると思う。
当然バックストレッチを速いペースで行くケースはあまりない。向こう正面後半に坂があるのでペースを上げにくいこともある。コーナーに入っても半径の小さな急なカーブでかつ下り坂だ。勢いよく仕掛けると外に大きく振られ位置を下げることになりやすい。そのため上り勝負になりやすくオースミグラスワンの31秒台の上りが生まれる素地がある。
実際調べてみると2001年の馬場改修後の新潟外2000の良馬場のレース235レース中108レースで勝ち馬の上りは33秒台だ。さらに1000万条件に限れば39レース中20レースが33秒台の上りを使って勝利している。そういったレースの多くが残り3Fで11秒台ー10秒台ー11秒台といったレースになる。一番速いラップが残り2Fから計測されるのだ。通常一番速いラップはスタートしての2F目に計測される。つまりこのコースでは最初から最後の直線入り口までの1400mが速めのキャンターで残り3Fのスプリント勝負になる可能性が高いということだ。
そこで気になるのがハービンジャー産駒の特徴である。以前の記事で書いたようハービンジャー産駒は上りの速い勝負に弱い特徴がある。以下に上り33秒台を記録した有力種牡馬産駒のレースでの上りの速さ順位と勝率の関係を記した。数字は上り順位(1~3)を出した産駒数で(そのうち)勝利した数を割った勝率である。
種牡馬名 上り1位 上り2位 上り3位
ディープインパクト 37.5% 25.7% 24.5%
キングカメハメハ 34.9% 20.4% 15.9%
ステイゴールド 23.8% 15.4% 6.0%
ハーツクライ 35.0% 24.0% 20.8%
ハービンジャー 23.1% 10.0% 0.0%
となる。ちなみにディープインパクトはレースでの上り1位で33秒台の上りを出した産駒が323頭おりそのうち121頭がそのレースで勝利している。121を323で徐して37.5%という値になる。同様に上がり2位の33秒台の上りを出した産駒が171頭でそのうち勝利したのが44頭、といった具合で計算したものだ。
これを見ればハービンジャーはディープやキンカメ・ハーツクライとは趣が違うことが見て取れる。そして新潟芝外2000の良馬場におけるこれら種牡馬の勝率を上げると次のようになる
ディープインパクト 17.4%
ハーツクライ 11.8%
キングカメハメハ 8.9%
ステイゴールド 6.8%
ハービンジャーはまだ2戦(ともに馬券圏外)しかしていないので推測しかできないがステイゴールドが7%前後ならそれを大きく上回る可能性は低いと推測できる。
ではハービンジャーで上り1~3位の条件だけで33秒台という条件を外すとどうなるであろうか。
上り1位 34.4% 芝のみ 34.5%
上り2位 15.4% 芝のみ 15.8%
上り3位 15.4% 芝のみ 15.3%
ディープ並みとはいかないが明らかに33秒台の上りよりは分が良くなっている。だが上述のとおり新潟芝外2000の1000万条件は勝ち馬の半分が33秒台の上りを出して勝っている。ここが今回の最大の不安点なのである。
このデータを知ったうえでエトラ君が一般のハービンジャー産駒の傾向に入ると仮定するなら上りの勝負にさせない必要があるということだ。だが登録の段階で12頭、想定段階で10頭ならば自然に任せばスローの確率は高いであろう。もちろん馬場が渋ることは大歓迎だが現状では台風の影響は未確定だ。ならばおそらくゲートはあまり得意でないエトラ君だが早い段階で流れを作る必要があるということだと思う。ハロン12秒を切るような流れを7Fまでに作り出すことが必要ではないかと考える。
それはバックストレッチの後半に自分から流れを作りに行くということになろう。もちろん折り合いに欠くなら問題だろうが下手に後ろで我慢するよりはいいのではと思う。もちろんうまく流れてくれればその必要はない。だがこの戦法はどこかで備える必要はあるのではないかと私は考える。
ここまで書いたところで出走が確定し8頭立てとなった。痛いのはヒロノプリンスという逃げ馬が小倉に回ったことだ。これで逃げ馬が不在になった。先行実績はサンライズセンスのみとなり有力馬であるこの馬を皆が見ながらのレースとなる。この馬は上りのレースでも結果を出している。おそらくそういうレースをする可能性が高い。
メンバーレベルはそう高くはないが実力は拮抗している。メイショウ以外は勝機がありそうだ。上りの勝負に強そうなのは先ほどのサンライズやティルナノーグ、ストリートキャップあたりだろう。こういうメンバーだと主張すればハナを切れるし、流れを支配できる可能性が高い。おそらくゲートはあまり良くないエトラ君だがバックストレッチの長い直線の間に仕掛ければそういうレースも出来ると思う。
引いた枠は8枠8番、仕掛けるには最も適した枠だ。按上はミルコ・デムーロ。今年は夏は新潟に腰を据えている。コースは把握しているであろう。東京のゆりかもめ賞のようなレースにならなければと思う。流れを的確に判断して、流れているならば馬の気に任せる競馬を、ドスローになるなら折り合える範囲で流れを作りに行ってスプリント勝負にしないレースを期待したい。
土曜に雨が降り夕方時点でダートは稍重だ。芝も若干時計が掛かっているようだ。だが新潟の芝は水はけが良いとされている。このまま降らなければ馬場の回復する可能性は高い。予報ではメイン近くでの降雨も予想されているが不確定要素だ。馬場が渋った方がいいとは思うがそうでない場合の想定も必要だと思う。エトラ君の実力が十分発揮できるレースであることを希望する。
新潟外2000はこの距離唯一のワンターンのコースである。バックストレッチの長さは約950mで最後の直線は658.7mなのでカーブは400mほどしかない。大回りコースである札幌のカーブが500mほど、東京の3~4コーナーも同じくらいの距離だ。500mカーブの半径が約159m、400mなら約127mなので東京や札幌の内側32mに内ラチを置いたコースであることになる。32mと言えば東京芝Aコースの最小幅員である。東京や札幌の内側に32mの幅のコースを作ったと思えばそのコーナーの急さがご理解いただけると思う。
当然バックストレッチを速いペースで行くケースはあまりない。向こう正面後半に坂があるのでペースを上げにくいこともある。コーナーに入っても半径の小さな急なカーブでかつ下り坂だ。勢いよく仕掛けると外に大きく振られ位置を下げることになりやすい。そのため上り勝負になりやすくオースミグラスワンの31秒台の上りが生まれる素地がある。
実際調べてみると2001年の馬場改修後の新潟外2000の良馬場のレース235レース中108レースで勝ち馬の上りは33秒台だ。さらに1000万条件に限れば39レース中20レースが33秒台の上りを使って勝利している。そういったレースの多くが残り3Fで11秒台ー10秒台ー11秒台といったレースになる。一番速いラップが残り2Fから計測されるのだ。通常一番速いラップはスタートしての2F目に計測される。つまりこのコースでは最初から最後の直線入り口までの1400mが速めのキャンターで残り3Fのスプリント勝負になる可能性が高いということだ。
そこで気になるのがハービンジャー産駒の特徴である。以前の記事で書いたようハービンジャー産駒は上りの速い勝負に弱い特徴がある。以下に上り33秒台を記録した有力種牡馬産駒のレースでの上りの速さ順位と勝率の関係を記した。数字は上り順位(1~3)を出した産駒数で(そのうち)勝利した数を割った勝率である。
種牡馬名 上り1位 上り2位 上り3位
ディープインパクト 37.5% 25.7% 24.5%
キングカメハメハ 34.9% 20.4% 15.9%
ステイゴールド 23.8% 15.4% 6.0%
ハーツクライ 35.0% 24.0% 20.8%
ハービンジャー 23.1% 10.0% 0.0%
となる。ちなみにディープインパクトはレースでの上り1位で33秒台の上りを出した産駒が323頭おりそのうち121頭がそのレースで勝利している。121を323で徐して37.5%という値になる。同様に上がり2位の33秒台の上りを出した産駒が171頭でそのうち勝利したのが44頭、といった具合で計算したものだ。
これを見ればハービンジャーはディープやキンカメ・ハーツクライとは趣が違うことが見て取れる。そして新潟芝外2000の良馬場におけるこれら種牡馬の勝率を上げると次のようになる
ディープインパクト 17.4%
ハーツクライ 11.8%
キングカメハメハ 8.9%
ステイゴールド 6.8%
ハービンジャーはまだ2戦(ともに馬券圏外)しかしていないので推測しかできないがステイゴールドが7%前後ならそれを大きく上回る可能性は低いと推測できる。
ではハービンジャーで上り1~3位の条件だけで33秒台という条件を外すとどうなるであろうか。
上り1位 34.4% 芝のみ 34.5%
上り2位 15.4% 芝のみ 15.8%
上り3位 15.4% 芝のみ 15.3%
ディープ並みとはいかないが明らかに33秒台の上りよりは分が良くなっている。だが上述のとおり新潟芝外2000の1000万条件は勝ち馬の半分が33秒台の上りを出して勝っている。ここが今回の最大の不安点なのである。
このデータを知ったうえでエトラ君が一般のハービンジャー産駒の傾向に入ると仮定するなら上りの勝負にさせない必要があるということだ。だが登録の段階で12頭、想定段階で10頭ならば自然に任せばスローの確率は高いであろう。もちろん馬場が渋ることは大歓迎だが現状では台風の影響は未確定だ。ならばおそらくゲートはあまり得意でないエトラ君だが早い段階で流れを作る必要があるということだと思う。ハロン12秒を切るような流れを7Fまでに作り出すことが必要ではないかと考える。
それはバックストレッチの後半に自分から流れを作りに行くということになろう。もちろん折り合いに欠くなら問題だろうが下手に後ろで我慢するよりはいいのではと思う。もちろんうまく流れてくれればその必要はない。だがこの戦法はどこかで備える必要はあるのではないかと私は考える。
ここまで書いたところで出走が確定し8頭立てとなった。痛いのはヒロノプリンスという逃げ馬が小倉に回ったことだ。これで逃げ馬が不在になった。先行実績はサンライズセンスのみとなり有力馬であるこの馬を皆が見ながらのレースとなる。この馬は上りのレースでも結果を出している。おそらくそういうレースをする可能性が高い。
メンバーレベルはそう高くはないが実力は拮抗している。メイショウ以外は勝機がありそうだ。上りの勝負に強そうなのは先ほどのサンライズやティルナノーグ、ストリートキャップあたりだろう。こういうメンバーだと主張すればハナを切れるし、流れを支配できる可能性が高い。おそらくゲートはあまり良くないエトラ君だがバックストレッチの長い直線の間に仕掛ければそういうレースも出来ると思う。
引いた枠は8枠8番、仕掛けるには最も適した枠だ。按上はミルコ・デムーロ。今年は夏は新潟に腰を据えている。コースは把握しているであろう。東京のゆりかもめ賞のようなレースにならなければと思う。流れを的確に判断して、流れているならば馬の気に任せる競馬を、ドスローになるなら折り合える範囲で流れを作りに行ってスプリント勝負にしないレースを期待したい。
土曜に雨が降り夕方時点でダートは稍重だ。芝も若干時計が掛かっているようだ。だが新潟の芝は水はけが良いとされている。このまま降らなければ馬場の回復する可能性は高い。予報ではメイン近くでの降雨も予想されているが不確定要素だ。馬場が渋った方がいいとは思うがそうでない場合の想定も必要だと思う。エトラ君の実力が十分発揮できるレースであることを希望する。
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