グルーヴィット~高松宮記念を前に

我が愛馬グルーヴィット(以下グル君)が3月29日の高松宮記念G1に出走する。前走1月の中山ニューイヤーSを1番人気で7着に敗れて以来である。
前走は前年11月の武蔵野S・GⅢ以来の競馬で2走前の京成杯AHと同じ中山芝1600のレースだ。実力的にも十分勝機がある1戦であった。調教も1週真に速い時計を出し直前は加速ラップでまとめて出来は上々と思われた。
懸念は按上のミナリクあった。とにかく日本での騎乗がダメでLヒューイットソンが3週間で挙げた勝ち星を12週もかけている。馬体重は496で+8kgだ。パドックでも気になることはなかった。
レースが始まった。ゲートは普通に出たグル君は外に馬を置かない理想的な形で中盤前目の位置を確保した。前3F35秒8と時計が掛かっている馬場とはいえ速くはない。順調にカーブの下り坂を降りていたが外からショウナンライズが被せて前に行く。
ミナリク騎手は手綱を動かし仕掛けようとするがグル君は反応しない。4角を周るとアルーシャが外から被せてくる。多くの馬がそうだが4角で被されて勝つ馬はあまりいない。最後少しは脚を使ったようだが結局0.5秒差の7着に終わった。

今回はミナリク騎手のせいだけではなさそうだ。途中走る気を無くしたのはファルコンSの時から言われていることだ。着差はあまりないのだが自爆したようなレースに見えた。
ここ3戦このようなレースが目につく。勝負処でレースを止めようとする感じだ。少しずつましにはなっているようだが気になるところだ。ここ3戦が関東遠征による前日入厩というのも気になるところだ。
NHKマイルCのときに府中は暗闇祭りで5月4日に夕方から日本最大級の太鼓が力いっぱい鳴らされ夜中には山車が街を練り歩くというものだ。これのおかげで関西馬は不利と水上学氏は指摘しておられる。
このときは脚を余しての10着だったがそれで嫌な思い出が出来たのかもしれない。次の中京記念は当日輸送で問題なく勝利したがここ3戦の関東遠征は先ほど記したよう集中力を切らした感じが見受けられる。前日入厩が落ち着かなく精神消耗していたのではなかろうか。

レース後は一旦放牧に出ることになりNFしがらきに移動した。そこで次は高松宮記念ということになり2月29日栗東に入厩した。坂路で週1本計4本追い切りを消化した。
2週前に52秒7ー12秒6を、1週前に51秒9-12秒3を出し、最終追い切りは岩田騎手騎乗で53秒1-38秒3-24秒5-12秒1であった。今回も最終追い切りは加速ラップで走れているので問題はなさそうだ。

当然G1だからメンバーは揃っている。だが中京記念の時の力が出せればそう差はない。まず一番気になるのが距離短縮でどうかという点だ。
もしここ3戦が前日入厩の影響でないのが敗因ならば気になるのが京成杯AHでの大敗だ。
あれは明らかにスプリンター的な流れだ。あそこでもう少し形に出来ていればスプリンター路線に才能を感じたのだがおそらく上りの速さから見てそのままのラップで走り抜けたという感じが強い。実際離して勝ったトロワゼトワルはそれまでの勝ちが新馬以外は1200か1400という馬であった。
グル君は前3F34秒6だ。上がりが34秒6なので4・5F目が22秒3だ。おそらく2F目から6F目くらいまで11秒前半のラップを続け終い2Fが失速という感じではなかろうか。
だが高松宮記念は良馬場なら1分7秒前後の戦いだ。今回は中間雨があるので少し時計が掛かるだろうがそれでも1分8秒台だろう。京成AHでの1000mが56秒9だったグル君が残り1F11秒5で走っていたら1分8秒4だ。ただしこれはあの秋の野芝開催の中山開幕週と中京のおそらく稍重以上の馬場で同じ時計を出せればの話だ。

それでは過去に遡って改めてグル君の位置とレースラップおよび競馬ブックの前3Fを参考に見てみたい。手もとにはNHKマイル以降の前3Fがあるのでそれ以降で考察したい。
NHKマイルは前3Fが35秒0上りが34秒3だ。ということは4・5F目が23秒6だ。レースラップの6・7F目がともに11秒3なのでグル君は直線での前の壁がなければおそらく2F目あたりから最後まで11秒5前後の速度で走っていたのではなかろうか。
勝利した中京記念は稍重で前3F35秒8で上り3Fが34秒6だ。4・5F目が23秒2だ。レースラップが2・3・7F目が11秒5前後なのでおそらくグル君は2あるいは3F目から最後まで11秒5程度のラップを続けていたのではなかろうか。
武蔵野Sの前3Fが35秒0で4・5F目が23秒9だ。上りが37秒0なのだが残り400あたりで離されているのでおそらく3~6Fあたりまで12秒0前後のラップを続けていたのだと思う。そして最後2Fの失速だ。
ニューイヤーSは前3F36秒2で中2Fが23秒5で上りが36秒6だ。おそらくここでも11秒後半を2~6Fまで続けて上りで失速しているのではなかろうか。このレースは他の馬も終いが掛かっているので失速の度合いがあまり目立たなかったのかもしれない。

私は今までグル君はスプリントの絶対的なスピード競争は向かないと思っていた。だが改めて近走のレースラップとグル君自身のラップを見れば時計が速すぎない限りは対応できるのかもしれないという気がしてきた。
これらを考えるとやはり京成杯AHが転機になっているように感じる。ニューイヤーSが序盤スイッチが入ったままの状態と騎手コメントにあった。NHKマイルと中京記念は初めの1Fがそう速くなくある程度速度に乗った後は一定のラップで走って(前の馬が脚をなくしたところで)差を詰めていたふうに考えられる。だが京成杯AH以降はそれが前倒しになり早い時点で速度が出るようになった分最後まで脚がもたない感じだ。
本来はもう少し距離がもつ可能性があると私は感じていた。だがここ3戦を見ればここでの1200は案外いいのかもしれない。もちろん相手は強いのでここで通用するかはわからないが現状では試す価値はあるのではないかと今回この記事を書いて考えるようになった。

土曜は稍重でしかも夜に雨が降っていることから当日の馬場は稍重以上であろう。おそらく雨が降ることはグル君に味方するだろう。理想は当日も雨が降り内が良くない状態でレースをすることだ。そうすればファルコンSのような競馬が出来るかもしれない。
土曜は雨が降らなかった状態でレースをしていたので外からの伸びはそう目立たなかった。だが今夜から明日の午前中は雨予想だ。その後の天候次第だが乾燥しない状態でレースに突入できればおそらく外伸びの馬場になる。
グル君が外に被されて直線に入った競馬はNHKマイルとここ3戦だ。すべて掲示板圏外だ。一方外から被されることなく前と外の進路が空いている場合は3-1-0-0だ。だから雨が残る馬場で外差しが決まる馬場を期待したい。
グル君はおそらく初速で33秒台のダッシュがある仔ではない。それを考えれば中盤以降から脚を持続して邪魔されずに使うことの出来る外差しを意識したレース運びをすべきだと思う。

中京に対する適性は1-1-0-0で全て重賞の成績であるグル君はセイウンコウセイのG1での3戦を含む全部重賞での1-1-1-1と並んで高いと言えよう。ファルコンSも中京記念も11秒5前後の脚を持続して使っている。
最近は着順はともかく前半である程度の位置を取れている。2戦前の武蔵野Sもドリームキラリがダート1400のペースで逃げたレースを4番手につけている。その分燃え尽きたのかもしれないがスプリント戦でもある程度の位置は取れるかもしれない。
だがおそらく馬群の中から割る競馬は向かないと思う。勝利したレースあるいは2着だったファルコンSも全て外に馬を被されずに追って差したレースだ。当然枠は外目がいい。だが岩田騎手だとイン突きを狙うかもしれない。その時は前がクリアな進路が生まれることを願うのみだ。
とにかく終い1Fが失速するレースでグル君は11秒5くらいのラップを最後まで続けることが出来れば稍重なら勝負になると思う。モズスーパーフレアをどれだけ他の馬が追いかけてくれるかがカギになるのではないか。逃げたら11回中10回馬券圏内のナックビーナスや8回逃げて7回馬券圏内のセイウンコウセイには突っ張って欲しい。

枠順は4枠7番と微妙なところだ。しかもセイウンコウセイが6枠12番モズスーパーフレアが8枠16番ナックビーナスが7枠15番と逃げ気配の馬が外に揃った。さらに4枠8番がグランアレグリアでこれも先行する。いきなり序盤で外で先行争いをされる。
常識的にはそれらを行かせた後で外を周るのがベターだが岩田騎手はどうするかだ。この枠順なら流れが速くなりそうだから出来れば序盤は死んだふりして最後の直線を中京の過去2戦で示した末脚を見せて欲しいと私は思う。
近走の不振が前日入厩なのか輸送なのか精神的スランプなのかあるいはスプリンターへの変貌なのかはわからない。だが今回得意な中京に戻り幾分改善の余地はありそうだ。もちろん今まで以上に相手は強いし容易ではないが健闘を期待したい。
NHKマイルではグル君のところでWin5が流れた。今回もグル君に心中したいと思っている。今回の試みがいい方向へと向くことを祈りたい。

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