フォッサマグナ鉄道縦断 その弐

今回GWを使い京都より深夜バスで柏崎に乗り込み直江津経由で糸魚川より大糸線を南下フォッサマグナの西端ともいうべきところで日本列島を縦断する列車の旅を敢行した。

前回は直江津までを書いた。直江津よりアンモニア臭漂う旧特急車両らしき電車で糸魚川方面に向かった。その途中にある駅が今回の目的のひとつである。それは筒石駅というところだ。この駅を私が知ったのはCSで放送されている全国秘境駅ファイルという番組をたまたま見て記憶に残っていたからだ。これが筒石駅のホームだ。

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この駅は11kmにわたるトンネルの途中に地下鉄のようなたたずまいで存在する。そこから地上までは290段の階段を上がらねばならない。

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1日乗降客数はほとんど無いと思われるが上下独立したホームには駅員さんが各1名常駐し、さらに改札口のある地上駅舎にも駅員さんは常駐している。この階段がメタボな体にはきつい。駅員さんは親切でこの駅での次の列車までの1時間余、荷物を預かってくださった。そして簡易案内の載った紙を頂さ、このあたりの案内をしていただいた。これが駅舎の地上部分だ。

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地上に上がるとどこかの田舎町の山の上の集落のようなところに出る。駅の案内はこれだけだ。

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民家は数軒、田畑が少し。そして海を望む高台に眼前にそびえる北陸自動車道の橋脚、そして急坂を下ると集落に出る。そこには北陸本線の旧線の跡を舗装したサイクリングロードがある。そして橋脚の跡のようなレンガ積みの台があり、その一方には保育園が出来ていた。さらに下を見ると国道らしき道と集落があったがそこまで降りると戻れないかもしれないのでやめておいた。

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このあたりに11kmものトンネルがあるというのも海岸からすぐに山になる勾配のきつさが原因だろう。だからこの駅は複線電化されるときに地下にもぐったのだと思う。実際集落から駅に行くのも駅改札からホームに行くのも一仕事だ。
駅改札に着くと親子連れが駅の見物に来ていた。どうやら特急列車の通過があるので見にいくようだ。上下ともあるらしい。我々も地下ホームまで降りて見物した。トンネルの中での特急列車の通過というのは、想像以上の迫力だ。風の逃げ道が無い。自分たちのホームを通過した列車を見たあと、対向の通過列車を撮影しようと三脚立ててカメラを向けたが明るさ不足と特急の速さでうまく撮影できなかった。
しかし悲劇はそれだけではなかった。通過して三脚から手を離した瞬間、遅れて列車の通過風が対向ホームまで迫り、三脚ごとデジカメが線路に飛ばされた。常駐している駅員さんに謝りお願いして線路まで取ってきていただいた。風の逃げ道が無いトンネルでは当たり前なのだが失念していた。恥ずかしい限りだ。だがこんな愚行をした私にも乗車の際温かい声をかけていただいた。ロケーションもいいところだが人情もいいところだ。

さて再びアンモニアトレインに乗り込み糸魚川へ。降りたホームの先に1両編成の汽動車がある。

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そして線路の外には北陸新幹線予定地と思しき空地と工事車両らしきものが。

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乗り換え、座席を確保。なにせ今回は長旅なので少しでも座れるところは座っておきたい。大糸線は糸魚川から南小谷までが非電化区間、その先松本までは電化区間である。よって大糸線を貫通するには南小谷で乗換えが必要になる。その非電化区間はこの1両編成の汽動車が引っ張る。ちょうど朝の10時過ぎといういい時間帯なのか観光客で車両は賑わった。前半は糸魚川名産のヒスイを敢行するツアーで賑わい、途中から重装備の登山客で賑わうようになった。どうやらこの路線は名だたる山々への中継列車のようだ。実際この線は糸魚川を出てまもなく冠雪した山々がその視界を遮る。川の向こう岸に見える幹線道路も暗きょにして降雪による交通障害を防ぐ措置がなされている。
ディーゼルがうなり搾り出すような音で勾配を駆け上る。その苦しい音と同期して私のお腹も苦しくなってくる。どうにも調子が悪い。一応車内にトイレがあるのだがいよいよではないので我慢する。友人はその景色に感嘆しているのだが、どうにも私は少し集中力が無い状態だ。それに深夜バスでの寝不足も加わり微妙な状態でこの路線のクライマックスを迎える。確かに私のお腹の調子と同様このあたりの自然は険しい、とくだらないことを考えるのが精一杯だった。そういう事情でこの部分には画像が無い。
南小谷に着き、お腹の整理が出来たことで一息。

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引き返す汽動車にはたくさんの登山客が乗り込んだ。一方松本方面には程よい程度の乗客が乗ってきた。ここで
JRはまた西から東へ変わる。列車は左(西)に冠雪した山を見せながらスイスイ進んでいく。高度的には大分落ち着いたようだ。

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友人が電車ではトルクが出ないから急勾配が登れないので南小谷まではディーゼルなのかな、と言った。なんとなく納得した。もっともJR東と西の財力の差なのかもしれないのだが。
さて友人が20年前に一度避暑に来たことがあるという白馬などリゾート地を通り、さらにこの区間からも登山帰りと思しき姿の人も多数乗ってきた。列車も行程の半分も行かないうちに満員状態になった。さながら通勤電車のふぜいのまま松本に到着した。すぐさま向かいのホームに飛び移り高尾行きの電車に乗り込む。

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そして岡谷駅で下車した。懐かしい駅だ。そしてここで飯田線に乗り換える。

今回はここまでで。

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