カルドブレッサ~鳥栖特別を前に

お盆の直前にカルドブレッサ(以下カルド君)が栗東トレセンに帰ってきた。ノーザンファーム信楽で乗り込まれていたので、20日ほどで強い調教をCW3本、坂路1本とビシビシこなした。少しその量の多さが気になるが、逆に言うとこの復帰初戦に対する厩舎の意気込みが感じられる。
この時期の帰厩はある程度予想は出来た。夏はどうしても3歳未勝利馬の勝利が必要になる。なぜならこれが達成されないと次の年以降の古馬戦力が大きくダウンするからだ。馬房の確保にどうしても未勝利馬が優先される。それでもこの馬を菊花賞戦線を見つめて考えるなら神戸新聞杯というものがどうしても視野に入る。そしてその出走を考えればあるいは権利確保を目論むならば、それまでに1戦したいというのが常識だ。もしそうでなく調教師が以前言っていたマイル戦線を考えるなら9月のスーパー未勝利終了後でもいいわけだ。
ということで少しは吉田調教師はそういう欲目があるのかなと私は思っている。またそれに関しては大歓迎だ。私はこの馬はもっと距離のあるところで走れる馬だと考えている。そのことは過去にこの馬の表題で幾つも書いてきた。ただ調教師の休養前の視点がマイルにあったことでそれまで静観してきた。今回も脱マイルとしてのエントリーではないとは思う。だが同時にもっと長い距離への可能性を再度確認したいという意識は間違いなくあると思う。

調教は間違いなくパワーアップしている。馬の能力としても成長していることを強く匂わせている。だが懸念もある。休み前のカルド君は明らかにマイルに対応しようとしていた。先行できるようにもなっていたし、ラップのギャップも少なくなってきていた。ということは距離を長くすると掛かる可能性があるかもしれないということだ。デビュー戦の内容は明らかにクラシック本流の馬が見せるそれであった。それにスピードが加われば鬼に金棒なのだが、それを得ると同時に脚を貯めて爆発させるデビュー戦のような気性的折り合いや長くいい脚と速い上がりを失ってしまっている可能性を払拭は出来ないのだ。
その点で武豊騎手起用は非常にありがたい。そういった長所を生かす点では経験の豊富さが強みになる。また武騎手は吉田調教師よりも年上でありしかもそのキャリアからある程度自由な騎乗裁量が許されるだろう。おそらく菊花賞に確たる騎乗馬がないだろう武騎手がこの馬にその可能性を見出せば、必ず神戸新聞杯への出場を進言するだろう。
3日土曜日、鳥栖特別と同じ舞台である不知火特別を武騎手はメイショウカンパクで外捲くりで勝った。時計的にもそれなりに速い。こういうレースが理想かなと思う。前へ一生懸命行って一杯一杯では勝っても菊に繋がる未来が見えない。小倉の2コーナーにある約3mの山を生かして変化のあるラップを生かしたレースにして欲しい。そういう意味では小倉の最終レース芝2600mであればメンバーはほぼ空き家の状態で”ゴッツアンです”だったと思うのだが、調教師はそこまで決断はしていないということだ。何より2100m以上の芝の勝ち鞍がない吉田師にとっては決断し辛いのかもしれない。
ローカルといっても特別レースでそれなりに相手は強い。サンライズスカイは1000万下でも通用すると思うし、ナイスミーチューも同じだ。その他にも伏兵くさいものが数頭いる。それでも勝ち負けできる力はあるしこれを書いている段階での1番人気は当然だと思う。勝ってくれると信じているが、たとえ勝てなくても武騎手が吉田調教師に訴えかけたくなる何かを見せて欲しいと思う。

陣営の意気込みは間違いなく勝ちに来ている。そしてその先も計ろうとしている。大きな復帰緒戦になる。カルド君にとっては初のコーナー4つにもなる。スタートから1コーナーまでの短さ、折り合い、コーナーの回り方だとかいろいろ勝手が違うことが多い。按上の武騎手がそれを存分にいい方に発揮させてくれることを期待する。そしてカルド君がこのチャンスをモノにするよう頑張って欲しい。

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